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俺は彼を愛してる
第16章 Ccelebrate
両親には昨日 電話で報告した

「きっかけが
必要だったかも知れないわね」
と母さんは言ってくれた

賛成してくれるのは嬉しい



僕は
一鳳さんの正面で 背筋を伸ばして
姿勢を正した

「翼希さんを僕に下さい!」

「やるかっ!!」

「ですよねぇ…」

「なんだそりゃ!
おまぇナメてんのか!?」

一鳳さんは
そう簡単には いかないと思ってた

分かってる

...でも

土下座でも 何でもする!

「ツータンのお腹には
僕との間に出来た赤ちゃんが居ます
責任を負わせて下さい!
お願いしますっ!!」



どのくらいの間
静まり返っていたのか

土下座したままの僕と
それを正面から受け止める一鳳さん
少し離れた椅子に座るテツさん



やっと 一鳳さんが口を開いた



「...クイーンは?
ツーを手放すのか?
体型崩れるから
出産許さないんじゃ無いのか?
契約振りかざして…
そしたら
どうやって責任取るんだ?
違約金は確かスゲー金額だぞ」

そう言われる可能性を
僕も考えてた

最初 僕を追い払ったのも
そういう理由だと思う

でも 授かった以上

産まれて来てくれるなら
産んで欲しい

金銭的にも 育てられるんだし



第一に
母親の意志が尊重されるべきよ!



それに 中絶は…
人として極力避けるべきでしょ?
僕がオカシイのかな?

でも やっぱり 出来る事なら…

「産んで欲しいですっ!」




 
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