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(( 綾音 実久里の日常 ))
第2章 義父と二段ベッドで……
そんなある夜のこと、二段ベッドの下段で眠っていた実久里はベッドがギシギシと軋む音で目を覚ました。

意識が徐々に覚醒していくと、上段で眠る姉が苦しそうな声を上げているのに気がついた。

風邪にでもなって苦しんでいるのだろうかと声を掛けようとしたそのとき、「静かにしろ」と囁き声ではあったがドスの効いた低い男の声が聞こえた。
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