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主従恋愛の行方
第1章
「腰を振るな。もっと美佳を感じていたい。」

言われてキュンとする。
と同時にもっと腰を振る私。

正一さんは目を閉じて私を感じてくれている。
それがうれしくて、もっと感じてもらいたくなる。

「動くな。」
正一さんの上にまたがる私の腰に手を添え、私の動きを封じようとする。

その腕を私はつかみ、正一さんの頭の上に組敷いた。
私はドキドキした。
こんなことをして許されるのか。
出過ぎた真似をしていないか。

そう思いつつ、そのまま腰を振り続ける。
正一さんが「いってしまう。」と言いながら甘い息をもらす。

私は咎められていないことをいいことに、
「まだダメ。いかないで。」
と、ささやく。

腰を振りながら正一さんにキスをする。
正一さんは腕を頭上に組んだまま、私のキスを受け止めてくれる。

その間も「いきそうだ。」「まだダメ。」というやり取りを続ける。

でも私がもうダメ。
いってしまいそう。
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