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甘党な愛
第21章 二十一

「……」

 お風呂……お風呂か。そうだよな。まずはお風呂に入らないと。

「……じゃあ、お先に」

「待て」

 ぼーっとする意識のまま八雲の体から降りると、お風呂へ向かって歩き出す。……が、途端に手を掴まれると不思議になった。

「何だ?」

「一緒に入るだろ?」

「は……」

 はぁぁぁぁん?!一緒に!入る!だと?!

「冗談はよせ」

 そのまま冷たく答えて、またお風呂へ向かって歩き出す。冗談も大概にしろ。一緒にお風呂なんて恥ずかしくて入れるか!

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