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甘党な愛
第21章 二十一

「……吸ってくださいだろーが」

 そうニヤリと笑って八雲が左胸の先端に吸い付くと、私はふにゃりと体の力が抜け、八雲の頭を両手で掴む。

「あぁぁぁ……ダメ……力が、抜ける……」

 そんなに大きくない胸なのに、八雲が吸い付いて離してくれないと、私はまた意識が朦朧としてきた。

「八雲ぉ……お願い……もう……」

 その言葉に漸く先端から唇を離すと、八雲は今度私を浴槽の縁に座らせる。そして両足をぐいっと開かせると、私の陰部へ顔を埋めた。

「う、ぉ……」

 ぉぉぉぉ……。ダメだ。もう……。

「椿、こことろとろになってんぞ」

 相変わらず意地悪く笑い、八雲は私の陰部を舌で舐める。

「あ、う……」

 思考停止。何が起きてるのか分からない。ただ浴室には、私の変な声と八雲が下半身を舐める音が響いている。

「ん、あぁぁぁ……」

 足閉じたい。足きつい。なのに、気持ちが良くて。

「八雲……もっとしたい……」

 私は自然とまた、目に涙を溜めながらねだっていた。

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