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第2章 ニ

「は、はあぁぁぁぁぁ！？」

「じゃあ。夕飯出来たら呼ぶから。あ、後そのショートケーキ貰っても良い？」

　目を見開き口をあんぐりと開けている恵の手から、ショートケーキの乗った皿を譲り受けると、私はドアの方へ向き直して恵に背を向ける。

「お預けかよ！しかも、この俺を！」

　後ろで恵が何か叫んでいたがお構い無く、私はそのまま上機嫌で部屋を出た――