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甘党な愛
第24章 二十四

「頼み……?嫌だ!断る!」

「何でだ!もう暫く会えなくなるんだぞ!聞いてくれたって良いだろ!」

「お前の頼みなんて、嫌な予感しかしない!」

 私の頼みをキッパリ断ると、星窪は再び部屋から出ていこうとする。その腕を絶対離さないと強く掴み、私は叫ぶが。

「何て奴だ!星窪!昔からの仲だろ!」

「お前には子供の頃から苦労かけられっぱなしなんだよ!頼むから早く台湾にいっちまえ!」

「ひ、酷すぎる!」

 星窪の本心を聞いて、ショックを受けた。だが、ここで諦めては女が廃る……!

「風俗言ってること、パパに黙っといてやるから!」

「っ?!何でそれを……!」

「明香姉さんから聞いた」

「くっ……。頼みって、何だ?」

 私の脅しに悔しそうに屈服すると、諦めて星窪は聞いてきた。すると、私は笑顔で答えた。

「パパに会わせたい人がいる――」

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