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夜の蝶は…嘘つく
第3章 愛の終わり…なくした命
目が醒めた私の瞳に映ったのは…
真っ白な壁だった
私は…ベッドに寝ていた
訳が解らず…回りを見ると…
一番上の姉が…泣きながら…
付き添ってくれていた
父も母も…来ないのは解っていた
お嫁に行った…姉が…
何故…こんな所にいるのか…
私には…理解出来なかった…
「まこ…」
意識が戻った私に…
涙で濡れた瞳をした姉が…
声をかけた
「姉ちゃん…どうしたの?」
声をかける…体躯が…痛かった
全身を切り刻まれているみたいに…痛かった
「まこ…ずっと意識が戻らんかったんやよ? 医者に目を醒まさなかったら…覚悟して下さ い…言われたんやで…」
姉は…私のベッドに突っ伏して…泣いた