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エレーナ先生の日常
第3章 シャーロック・ホームズ【紫矢 博国】

男子生徒はエレーナをジッ…と見たあと、ニヤッと笑いウィンクする…が、

エレーナは目を逸らす。



…チッ!


舌打ちが聞こえたような気がしたが無視した。

男子生徒が教室に入ると、塊になっていた女子生徒達も自分のクラスの教室に行く。

水城先生とグレートは3年A組の教室に入り、教卓の前に向かう。グレートは水城先生の後ろに立つ。

ーパンパン☆

「ほらっ!全員席に着けっ!」

手を叩き大声で水城先生が言うと、おしゃべりしていた生徒達はそれぞれ自分の席に着く。

「全員席に着いたなっ!?それじゃあHRを始める!
まずは出席をとるっ!」

水城先生は出席簿を開き、一人一人生徒の名前を言い、呼ばれた生徒は返事をする。



「よし、今日は珍しく遅刻も欠席もいないな!」

「水城、後ろにいる金髪美女、早く紹介してよ!」

全員の出席をとり終ると、先程の男子生徒が話かけてきた。

「あぁ、そうだな!昨日の全員集合でも紹介した、エレーナ・アドラー先生だ!」

水城先生はエレーナに前に出るよう言う。

「皆さん、初めまして。エレーナ・アドラーです。
この度、響先生の変わりに音楽教師をすることになりました。よろしくお願いします。」

エレーナが自己紹介を終えると、

「エレーナちゃん!今日のパンツ何色?」

…先程の男子生徒が質問していた。

「・・・・・・・」

「っオイ、杉原っ!何を聞いてるんだっ!?」

「だって、男なら気になるじゃんっ?」

男子生徒…杉原はニヤニヤと意地悪そうに言うと、他の男子生徒も…
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