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天国から愛をこめて
第1章 天国から愛をこめて
『ふふ、君の驚く顔が目に見えるようだよ。このツイートを君が目にしているということは、僕は君のそばにいないのだろう。本当に君にとっては大変な一年だったと思う。申し訳ない』

 普段の口調そのままに、ツイートはさらに続く。

『大丈夫、幽霊じゃないから安心していいよ。本当は幽霊になってでも君のそばにいたかったのだけれどね。このツイートはボットから予約投稿をしているんだ』

 龍一の言う「ボット」とは、ツイッターの機能を使った、自動発言プログラムのことを指す。発言する日時を前もって予約できたり、特定の単語に反応してリツイートをしたりと、様々な機能を備えている。自らの余命を知っていた龍一は、亡くなる前にあらかじめ今日この時間、沙羅宛てにツイートするようボットで指定しておいたに違いない。

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