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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2

「うん。もちろんいいよ」

本音を言うと興味のない買い物に連れ回されている感がある。
でもどんな物が好きなのか知れた上に、はしゃいでいる風子を見ていると楽しいから苦にはならない。


「これ可愛い!あ、でもこっちも可愛いなぁ。わー!このデザインもいい」

一人で盛り上がりながら次々と商品を見ていく彼女について行って、今はどんな物を欲しがっているのか後ろから観察する。

指輪、ネックレス、ブレスレット、ピアス、ヘアアクセサリー、動物のぬいぐるみ……。

主にキラキラと輝く物に惹かれているようだった。


風子が他の商品を見ている時、ネックレスが入っているショーケースにふと視線が奪われる。

ネックレスか……。

あのネックレスを今の風子は持ってないんだろうな。


俺たちを巡り会わせるきっかけとなった、あのハートのネックレスを……――――

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