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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2

「なんですか?」

これから残酷なことを思い出させるかもしれないのに、何か面白い事を言うんじゃないかと前向きな姿勢で不思議そうに俺を見てくる。

「乙羽さんの…………」


「ふふっ、私のなんです?」

それは心を壊すにはあまりにも可哀想なほど、子供のように純情な顔だった。


「……いや、なんでもないよ」


「そうですか。変なの……。ふぁ……、眠くなってきちゃいました……」

うとうとしているなと思って見ていたら、風子は間もなくして眠った。
大地と騒いでいたから疲れたんだろう。


肩に寄り掛かってきた風子の手を握りながら睡眠の邪魔をしないように暫く黙って座っていることにした。


触れることができるこの時間はずっと願っていた時だったから、許されるだけ浸っていたい……。

裏では、本当にこのままでいいのかと思いながらも――――

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