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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

何かが変わってしまいそうで怖くて風子には会わせたくなかった。

余所見をしていて風子はまだ気付いてないようだから、走って逃げ出すのも有りだろう。
しかし、ヒールを履いているんだった。


どうするか悩んでいるうちに距離が縮まり、向こうが俺たちに気付く。

ここまで来たのなら仕方ないと思い、足を止めて繋いでいた手を離した。

近づいてきた颯太に手を繋いでいたことを知られないように……。


「なんでおまえらがここにいんの?」

逆に言い返したかったけど、スーツを着ているから仕事帰りなんだろう。

「高校の先生の結婚式に出席してたからこの辺に来てたんだよ」

そう言うと俺たちの格好を見て納得したようだった。

でも見るにしては異様に近づいてくる。

不思議に思っていると、颯太は風子の背後に行って胸を遠慮なく揉み始めた。


「颯太やめて…、こんな所で……」

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