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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

いきなりの出来事に混乱して前に歩くことがだけしかできなくて、しばらく何も考えられなかった。

風子は颯太のことを忘れられずに引きずっている。

隣にいて欲しいのは俺じゃない。
だから付き合っても好きだと言ってもらえなくて、三ヵ月で別れようとしている。

分かっていたけど考えないようにしていたから、冷静になって頭の中を整理してみると胸がすごく苦しくなってくる。


ぼんやりとした夜空に星が微かに見えていたけど、結局また雪が降ってきた。

さっきまで風子と繋いでいた手は温かかったのに、今は寒さのせいなのか冷たい。


強引に奪うつもりだったのに、今の彼女の幸せを考えると揺らいでしまう。

本当にこれでいいんだろうかと……。

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