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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

風子が颯太と知り合ってからまだ一ヶ月も経たない頃。

颯太にバスケの練習に付き合ってくれと言われて公園に呼び出された。

練習を終えた後、いつにも増して真剣そうな顔をして俺に話し掛けてくる。


「ひとつ聞いていいか?風子のことなんだけどよ」

知り合った時はちゃん付けで呼んでいたのに、いつの間にか呼び捨てになっていて驚いた。

どうやら俺の知らないところで二人が仲良くなっていたようだった。

体を動かしてスッキリしているはずなのに、仲良く話しているところを想像すると何故なのかむしゃくしゃしてくる。

「風子がどうかしたの?」


「塑羅緒は風子のことが好きなのか?」

「え……」


「人間性とか友達としてじゃなくて、女として好きなのかって意味で聞いてるんだからな」


俺が風子のことを好き……?


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