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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1

話を逸らして他の誰かを探しているということは、隣に寝ていた男が別の奴だと勘違いしているのだろうか。

「うーん……。会えるんじゃない?」


「そうですよね!見つけられるように頑張ります!」

確定。笑顔を見せたこの様子だと、隣に寝ていた男が俺だと気付いていないようだ。


誰と一緒にラブホテルに行ったのかまで覚えていないほど体調が悪かったと知り、無理矢理襲わなくて良かったと思えた。

それと同時に思い知ったのは、彼女を放っておくと危険だという事。


正気でなくなった時に何をするか分からないから野放しにしておけない。


颯太は自分の彼女がこういう女だと分かっているのだろうか。

知っているとしたら、もう少し心配すればいいのにと思ってしまう。


後ろから刺されると分かっているくせに……――――

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