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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏

「いいじゃん。料理をたくさん作った記念」

あまり大したことのないことでも喜んで大事に思ってくれていることが嬉しかった。


「……だったらこうしてください。ほら、ソラ先輩もこっちに来て」

スマホを借りてから隣に並で内カメラで写真を撮り、壁紙に設定してから渡した。


「へえ、写真を壁紙にすることもできるんだ。これで会えない日も乙羽さんをすぐに見れるね」

「……はい」

そういう日がこれからもどんどん増えてくるってことなんだろう。


「…………。最近、会えなかったり寂しい思いをさせてごめんね」

本当はそのとおり寂しい。でも、黙ったまま首を横に振ることしかできなかった。


自分のスマホにも写真を送ってもらおうと思い、バックから取り出すと莉乃さんからメッセージが届いていた。

【風子ちゃんに重大ニュースがあります。直接話したいので近々会いたいな】

きっと海田先輩とのことだ……

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