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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時



二人きりにならない方法を提案すると、ソラ先輩は不服そうに眉を下げてから電話を掛け始めた。


それから待ち合わせ場所になったファミレスに行くと誘った人がやって来る。


LOINEのメッセージのやり取りもしないし、電話もしないから会うのは久しぶりだった。



「ボクを呼ばないで二人で食べればいいじゃん」


海田先輩は仕事で来れないらしくて、誘いにのってくれたのは大地くんだけ。


でもやってくると共に私たちをジト目で見てきてあまり乗り気ではなさそうな様子だった。



「ダメ。それだとソラ先輩とのデートになるから」


「風子ちゃんはソラくんとデートしたらいいじゃん。イケメンで風子ちゃんだけにはおかしいくらい特別に優しいし、デートする相手にはぴったりだと思うんだけどなぁ……。

あれ、高校の頃から付き合ってた彼氏とまだ付き合ってるんだっけ?」


「付き合ってるよ!今日だってデートする予定だったし、断られただけだから」


私に彼氏がいることを大地くんも今いない海田先輩も知っている。だからと言って応援してくれているわけでもない。

いつもこんな風にからかわれるだけだった。


「彼女との予定を当日に断るって……。風子ちゃん、それって危なくない?」


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