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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋



私が転校した時は陰湿な感じはなくて平和そうに見えた。


その頃から大地くんも悩んでいるようには見えなかったし、学校も休むことなく通っていたと思う。


「でもソラくんが僕をいじめてる奴らにがつんと言ってくれたんだよね。

それからいじめられることはなくなったんだ。

加害者は退学になるっていう新しい学則も作ってくれたし、こんな僕のことをよく気にかけてくれていた。だからソラくんは僕のヒーローなんだよね」



「大地くんにとってもそうなんだ。彼氏自慢するわけではないけど、私もすごいなって思ってる。

でも、大地くんにソラ先輩を取られたくないなぁ……」


「男同士なんだから恋愛沙汰にはならないから安心しなよ。風子ちゃんって変なところに心配するよねー。

でも僕が女だったらその時点で惚れてるかも」


「やめて。不安にさせないで」



「ぷっ、バカップルだなぁー。いつまで経っても仲がいいのはいいことだけど。

僕はソラくんみたいに勇敢で引っ張っていってくれる人が好きだなー」


「じゃあ、大地くんは好きな女の子も今はいないの?」


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