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第13章 ひと時の青春と禁断の恋

「えー。僕はお姉さんの方が好きなんだよねー。ソラくんも年上がいいよね？」


ソラ先輩に好きなタイプの女性がどんな人なのか聞いたことがないから私も気になって自然と視線が向く。

でもその質問をされても動じている様子は全くなかった。


「いいや。俺は乙羽さんがいいから」


「年下とかじゃなくて名指しとか。相変わらず風子ちゃんのことが大好きだなー。
……なぁ、風子ちゃん。塑羅緒の愛情は重すぎねぇ？」


冗談も含みつつ、親友のことを心配をしながら海田先輩が聞いてくるけど私も迷わず答えられる。

幸せいっぱいだからこそ自然と満面な笑みが浮かんできた。


「私はこのくらいがいいので不満は一切ないです」


「あー……、風子ちゃんは塑羅緒に調教されてるからこれは無駄な質問だったな」


「海ちゃんもそう思う？やっと僕らの意見が一致したね。ねぇ、ここまで言われてソラくんは怒らないの？」