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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1

一方、男たちからは殴り掛かってきそうなくらい喧嘩腰で睨まれているような気がした。

でも用があるのは周りの男たちではない。

いざとなれば身を守る術だって持っているから大丈夫。


しかし、場が荒れないように風子が配慮して男たちに先に行くように言ってくれたのでその術を使う事がなく済んだ。


「最近余興の話し合いに混ざってないんじゃない?友達よりも自分をチヤホヤしてくれる男を選ぶんだ」

「どうでもいいじゃないですか!それにどこの誰と遊ぼうが私の勝手でしょ!」

今にも泣きそうな顔をして反抗してくる。

やはり無理をしていたんだ……。


「乙羽さんのやっていることは、傷ついた自分を余計に傷つけてるだけだろ。もう虐めるのはやめなよ」

「だって……、これしかないんです。私自身を認めてもらって、失恋の傷を埋める簡単な方法は!」

認められるどころか、ただ堕ちていくだけだ。


「大体、ソラ先輩には分からないですよ。……愛していた人にいきなり捨てられる気持ちなんて!」


―――――…………!

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