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雪の日に祝福を・・・。
第8章  2人の夢
  


 話しを逸らせたところで2人で席に戻る。


 》 》


 障害のない人生などない。しかしどこかに乗り越えられない障害がある。

 そして私たちを試す。

 私は、彼の障害に屈した訳じゃない。でも〝障害〟が先に行くのを止めたのだ。


 《 《


「・・・さん、・・・いさん、月依さん?」


「え?」


 ようやく声を掛けられていたことに気が付いた。


「大丈夫?」


「ええ。」


「どうしたの。帰ってからなんかおかしいよ?」


「大丈夫。ありがとう。」


 答えながら無意識だったが距離を取ろうと立ち上がる。


「月依さんっ!!」


 ふらついた身体を抱き留める。


「大丈夫?」


「う、うん・・・ありがとう。」


「月依さん。顔色も悪いし具合が悪いの?」


「少し・・・横になっていい?」


「いいよ。」


「え、ちょっ!」


  
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