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雪の日に祝福を・・・。
第9章  絵画コンクール
  


「・・・は、い。」


「では、またね。」


 返事を訊いてすぐに車を出させた。釘は、たくさん打っておくに限る。


「っ、頭、痛い・・・」


 ストレスを感じてか酷い頭痛に襲われて頭を押さえる。



「ん・・・?あぁ、大事な商売道具忘れてるぞ・・・月依。」


 月依の席を片付けているとスマホを忘れていることに気が付いた。他に客も居なかったので鍵をかけて後を追う。



「っ、ん・・・」


 頭痛がいままでよりと違い強烈で猛烈な吐き気をも誘発し視界が揺らぐ。


「お酒、は・・・ダメだった、みたい・・・ね。」


 1杯しか飲んでいなかったが目眩と頭痛の理由付けをした。


「おい、月依!」


 バーを出てすぐの歩道に立っている姿が見えて声を掛ける。


「おーい、月依。スマホ忘れたら仕事にならんだろう。」


 声を掛けたが反応がない。


  
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