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雪の日に祝福を・・・。
第9章  絵画コンクール
  


「あなたは、私のモノだから、誰にもあげない。」


「っ!!?・・・本当に?俺から離れない?」


「もちろん。いつかこんな家で暮らしましょう。」


 完成を共有出来る相手と出逢ったのだ。彼を手放さず傍に居るといいや、居たいと強く願った瞬間だった。


「嬉しいよ、月依!」


「もう・・・迷ったりしない。
(あなたのお父さまにもハッキリ言うわ。あなたは、画家になるんだって。)」


「じゃあ、誓いのキスを・・・」


「喜んで。」


 夕焼けの差し込む部屋の中で2人は、永遠をこのときは誓って愛のキスを交わした。


 》 》


 未来がようやく輝きだしたハズだった。でも私たちの障害が巨大で強かった。2人で乗り越えるには、大きすぎた。

 中途半端な覚悟が私たちを引き裂いたのだ。


 《 《


「いったいいつまで、だだをこねているんだ。」


  
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