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雪の日に祝福を・・・。
第15章  雪が見ていた日々
  


 私の世界は・・・
 〝不平等〟と〝不公平〟で回っている。

 その輪の中から出たくて逃げ出したくて、もがいて・・・〝愛すること〟を憶《オボ》えて。
 その〝愛〟に裏切られて・・・また、〝愛〟を見付けた。

 私の世界には、意地悪な神様しか居ないの。でもこの胸に最期に想う人が居ることは・・・〝倖せ〟だって理解してる。


 《 《


「おはよう。」


「おはようございます。改めまして村雨 燵夜と言います。」


「それで。電話で出来ない話しって?」


「実は、こないだは見栄を張りました。月依さんとは、別れています。」


「おっと・・・そうきたか。」


「すみません。見栄を張らなければよかったのですが・・・」


「いいや。気持ちは、判る。
 それで、なにかお願いがあるのかな?」


「月依さんは・・・どこに居ますか?」


  
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