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雪の日に祝福を・・・。
第16章  雪の日に祝福を・・・。
  


 私の、世界は・・・・・・・・・・・・


 《 《


「月依さん、傍に・・・傍に居るから。」


 反応が薄れていく彼女に叫ぶ。必死に伝える。


「ええ、傍に・・・居て・・・・・・」


 青年の涙が手に落ちる。熱くて自分が冷えていくのだと感じる。
 呼吸が浅くなって霞む視界には、彼が映る。
 それ以外は、灰色に・・・色褪せていく。


「月依っ!!」


「・・・悠、き・・・・・・」


 あの頃と変わらない声で呼ばれるのは、悪い気はしない。そして彼は、私を一生忘れることが出来ないだろう。
 元々嫌いになって別れたのではないのだから。
 これくらいの置き土産くらいしておかないと割に合わない。


「月依、さん・・・・・・」


「泣かない、で・・・
(あなたには、きっとこれからいい人がいる。)」


「逝かないで・・・」


「シー・・・大、じょうぶ、だか・・・ら・・・・・・」


  
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