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雪の日に祝福を・・・。
第3章  予定通りの結婚式
  


「はい。
(判ってます。赤ちゃんになにかあったら怖いもの。)」


 2人は、見つめ合い心情を汲み取り合う。


「そうと決まれば善は、急げよ。悠葵は、私の指輪を売ってエンゲージとマリッジリングを買って来て。 瑠々は、私とドレスを選ぶわよ。」


「「判った。」」


 2人は、素直に返事をしてそれぞれ動き出す。

 報復に赤ちゃんを狙われたくないからの従順であった。そんなことなど手に取るように判っていたが自分の顔色を伺い行動する姿が滑稽《コッケイ》で少しだけ胸がスッとした。


「最近は、授かり婚が増えてきてますのでマタニティードレスも充実してます。」


 自分が見せられたのとは、違うドレスが並ぶ部屋に通された。


「どれにしようか。」


 ドレスを前に妹に声を掛ける。


「普通でいいよ。」


 居心地が悪く早く終わらせたい気持ちが先走る。


  
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