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雪の日に祝福を・・・。
第4章  呪縛の門出
  


 楽しい空間を運転手が作ってくれたおかげで憂鬱が少し晴れて目的地に着き支払いを済ませて軽やかに降りた。
 階段を駆け上りホールに入ると待ち合わせ先の2階へとエレベーターに乗り込む。


「ちょっと、、、早かったかな。」


 腕時計を見ると約束の時間までしばらくあった。


「はぁ~ウエディング時期だよねぇ。」


 エレベーターの扉が開き降りるとフロアは、クリスマスウエディングの時期なので装飾が煌びやかにされている。


「もうすぐ、見納めだな・・・・・・」


 1年以上何度も訪れた場所だ。倖せを疑わずにいて沢山の思い出が出来てしまった。
 しかしもう、ここの記憶を倖せな〝記憶〟として残すことはない。


「若狭さま。」


「こんにちは。ちょっと早いですけど段取りの確認してもいいですか?」


「はい、構いません。招待状も出来ましたので確認をお願い致します。」


「判りました。」


  
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