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雪の日に祝福を・・・。
第4章  呪縛の門出
  


 そう答えるのが精一杯だった。


「私もケジメを付けないと、イケませんから。」


「意思は、固いようだね。」


「あなた・・・」


「お前ももう困らせるのは、やめなさい。」


「判ったわ。妹さんを大切にするわ。」


「はい。宜しくお願いします。」


 自分の我が儘を受け入れてもらう形となった。

 2人を連れて顔合わせの部屋へと向かう。


 》 》


 優しい両親に焦がれていた。私を見失わずにいつも振り向いたらそこに居て目が合ってそして笑いかけてくれる・・・そんな両親に焦がれて、焦がれて理想の人たちに出逢った・・・のに。

 子どもは、親を選べない。その通りだ。
 願っても望んでも私の親じゃない。

 気持ちを我慢しなきゃイケないことは、判っている。それだけ年を重ねたのだから・・・。でも〝愛〟への渇望は、増すばかりで渇きが満たされることはない。


  
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