この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
陽向の恋
第5章 五

「お断りしますって、おい!こら!はえーんだよ!ふるのが!忍者か!お前は摺り足で走る忍者か!」

「意味がよく分かりません……」

「だあ!もう!……三浦の言うとおり、三浦の胸に魅力があるのは確かだ。けどな、それ以上にお前の人間的なものに惹かれてんだよ、俺は!」

「でも、私……」

 彼氏がいるので。そう告げたいけど、誰だ?会社の奴か?となると困る。……陽向と付き合っていることは内緒にしておきたいし。でも、ちゃんと断らないと。

「課長は、年齢が上過ぎるので……申し訳ありませんが、恋愛対象に入りません」

「そう来たか!そう来ると思ってた!だから俺は策を練ってたんだ!」

「策……?」

 私が冷たく断っても、お構い無しといった風に話す加地課長。その態度と言葉に不思議になりながら、私はポカンと口を開ける。

「今度の社内旅行、俺と回るぞ!回って、俺がまだまだ若いこと証明してやる!」

「えっ……社内旅行で……えっ?!」

「良いか?これは課長命令だ。くれぐれも社内旅行、休むなよ」

「……い、嫌です!社内旅行は花菜と回るんですから!」

 課長と回ったりしたら、陽向が怒るに決まってる!それに課長と回るつもりなんて、さらさらない!

「三浦、楽しみにしとけよ」

「……」

 私を見ながらニヤリと笑う課長。その笑顔を見て、私は静かに心の中で誓っていた。

 よし、社内旅行の日は休もう――……


/66ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ