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僕の彩芽
第2章 ニ

 秋人から連れて来られたのは、先程のニューハーフ専門店から歩いて3分も経たない場所。『おっぱいフレンズ』と看板にネオンで書かれ、二階建てでこじんまりとしたビルの店だった。

「ホモエと言ったか?お前。まずは口で扱いてみろ」

 店内はピンク色の照明だったが、事務所は普通の照明だ。一階にある事務所へ店に入って早々連れて来られ、下着姿にされると、私はソファに座った秋人から真顔で言われ、顔を青ざめる。

「……無理です……」

 したことないのに、出来るわけない!研修って何だよ!こういうことするって事か!この変態め!……そうは言えず、秋人から右手を掴まれ、秋人の下半身へ手を引っ張られると、秋人の両足の間で座り込んだまま抵抗した。

「無理は無しだ。まずはスーツのジッパーを下ろせ」

「いや……!」

「借金があるんだろ?返さなくて良いのか?」

「う……」

 これも全部母親のせいだ。何で私がこんな目に合わないといけないんだよ……。

「下ろせば良いんでしょ……」

 悔しくて泣きそうになりながら、そのままジッパーを下げる。無情にも続けて秋人から命令されると、石のように固まった。

「ボクサーパンツの上から舐めろ」

「む……」

 無理だぁぁぁ!それは絶対無理だぁぁぁ!

「無理です、ごめんなさい……」

 目に涙を溜めながら秋人を上目遣いで見つめ、首を横へ振る。

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