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僕の彩芽
第10章 十

 ……――そのまま秋人さんからトイレへ運ばれると、私は慌てて秋人さんから降りる。

「秋人さん、ありがとうございます!では!」

「ポチ?」

 トイレのドアノブを掴み、回そうとした時。後ろから話し掛けられると、ビクッと体が震えた。

「何ですか……?」

 まさか、本当に一緒に入るわけないよね……?そんな事したら、本気で変態だよ!まぁ。秋人さんは自他共に認める変態だけど……。

「風呂に湯を溜めてくる」

「えっ?あ、は、はいっ!」

「トイレが済んだら、シャワーだぞ」

「了解ですっ!」

 秋人さんの話を聞いて、安堵しながら返事をした。

……良かったぁぁぁ!トイレまで一緒じゃなくてぇぇぇ!でも……何だろう。ちょっと寂しい。何これ……。私もしかして……秋人さんから洗脳された?!


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