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僕の彩芽
第14章 十四
「彩芽も幸せになれよ」
「うん!ありがとう!」
幸せか……。もう既に幸せ……。こんなカッコいい素敵な旦那様が出来て……。
「俺、部屋から出ていきますね。新婚を邪魔するわけにいかないし」
「豪、いて良いんだぞ?」
「いや……俺もさくらと一緒に暮らそうかと思って……」
秋人さんの言葉に、また照れくさそうに頭をかく。そんな豪を少し寂しげに秋人さんは見た。
「そうか……」
「じゃあ、また!秋人さんは職場で!彩芽は、遊びにくるからな!」
元気に手を振ってリビングから出ていく豪。リビングが二人だけになると、一瞬しんと静まり返った。