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僕の彩芽
第4章 四

「……」

 き、気持ちぃぃぃ~。ペットになるのも悪くない!イケメンからシャンプーして貰えるなんて!

「よし。じゃあ次は体だ」

「はい!」

「ボディソープ付けるぞ」

「はい!」

 髪からシャワーを離して秋人さんがボディソープを掌に出すと、私は威勢良く返事をする。そして背中を撫でられ、そのまま腕、足とボディソープをつけながら擦られると、秋人さんの手が胸へ移動しようとして鼓動を速めた。……――急に浴室のドアが開いて、

「秋人さん!おはようございまーっす!」

 昨日の大男が現れると、顔を青ざめたが。

「……!」

 何でこいつ、ここに!秋人さんとプライベートでも仲が良いの?!

「豪……ノックぐらいしろ」

「すいません!秋人さん、朝飯食べましたか?」

「……まだだ」

「じゃあ俺作りますから!リビングで待ってて下さい!」

 ドアの前に立つ大男へ不機嫌そうに話す秋人さん。そんな秋人さんに笑いかけて、大男は浴室へ入ってくると秋人さんの腕を引っ張った。

「ほら、早く早く!」

 ……何だこいつ、急に来て。秋人さんも大男の言われるがまま、浴室から出ていってるし。

「分かった」

 秋人さんが立ち上がって浴室から出ていくと、私は一人浴室に残されたまま呆然とする。だが、

「おい、お前に秋人さんは渡さねぇからな」

 大男が冷たく睨み付けてくると、確信した。……やっぱりこいつ、秋人さんのことが好きなんだ!
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