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僕の彩芽
第6章 六

「は、初めまして……新人の彩芽です……」

 やっぱり返答を間違ったかもしれない。こんなことして、秋人さんに怒られないかな……。それより私、お客さん相手に上手く接客出来るかな……。

「おぉ~。彩芽ちゃん、可愛いー!」

 蝶子さんからメイクして貰った後、蝶子さんの車で高級クラブ「エル」に着れていかれ、深紅のドレスに着替えさせられると、早速先輩ホステスのヘルプに付いた。客は40代ぐらいの男性一人。先輩ホステスと挟んで座るも、

「……」

 何話して良いのか分からねぇ。そういえば私、人見知りだった!

「浅尾さん、今日は九条(くじょう)さん一緒じゃないんですか?」

「九条は仕事で来れないって言ってたよ。何?梓ちゃん、九条狙い?」

「えー!まさか!私は浅尾さんだけですよ!」

 浅尾という客に媚を売る梓さん。とりあえず私は二人を見ながら、ニコニコ作り笑顔を作る。

「おれも梓ちゃん、一筋だよ!それに九条は、特定の彼女を作らないからねー」

「えーそうなんだー。残念~」

「ほら!やっぱり梓ちゃん、九条のこと気になってるんじゃん!」

「バレましたー?」

 九条って一体どんな人だろう。それより浅尾さん、梓さんの肩に腕を回して……それでも梓さんは嫌がらずに笑っている。ホステスって大変な仕事だな。

「彩芽ちゃんはどんな男がタイプ?」

「私ですか?私は……」

 浅尾さんから質問されて、考え込む。
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