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SNSの甘美な罠
第6章 忍び寄っていた恐怖
 一つの日記には、今度は別の駅のトイレでの撮影と判る動画。
 一つの日記には、男が通うパチンコ屋の店名が入った写真。
 その他、掲載された日記の画像全てが男に纏わる場所で撮影されている事に気付いた時、男の顔色は白く、手が震えていた。息苦しさを感じて、知らぬ内に脈拍と呼吸が荒れ狂う。

 最新の日記の日付は一ヶ月前。タイトルは、【いつだって貴方の傍に】と記されている。
 もう見るのを止めたかったが、男の意思とは裏腹に指が最後の日記をタップする。
 【いつまでも愛してるよ】それだけの本文と、写真が三枚。
 何処かの家の外壁と見て判る場所で、いつもの露出装束の女がもたれ掛かる姿。
 暗い夜道の中、電柱に向かって四つん這いで片足を上げる女の後ろには何処かの家の一部屋に電気が付いている。
 最後の写真は一枚目と同じ外壁の前で自慰を行うかの様な姿だった。
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