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イかせ屋…
第4章 ルール



「やります。昌さんを信じます。」


決心をするしかない。

彼は自分の精一杯をしてくれる人だから…。

雄君みたいな男とは違う。

彼の言葉は常に嘘が存在をしない。

才能がないのに夢を見て暮らす雄君。

自分の努力で最大限の力を発揮する昌さん。

昌さんなら雄君よりも信頼が出来る。

チュッ…

眉間にキスをされる。


「よろしく、梓…。」


恋人としての挨拶。

恋人のフリなんだけど本物の恋人気分を私に与えてくれる昌さん。


「よろしくお願いします…。」


昌さんの広くて大きな胸に飛び込んでた。




ホテルを出る。

まずは私の家に行き、しばらく昌さんと暮らす為の荷物を取りに行くと昌さんが言う。

昌さんは約束通りに200万の金利を払ってくれて私にも100万という現金をくれた。


「梓が欲しいものがあればなんでも買ってやる。」

「そんな…。」

「今の梓は俺の女だろ?」


車の中なのに昌さんが私の肩を抱き耳にキスをする。

本気で私に恋人扱いをして私を極限まで感じさせるつもりだ。


「今夜は寝かさない…。」


耳元でそんな囁きを聞くと股間が疼いちゃう。


「やだ…。」


恥ずかしくて顔を背けると私の顔を優しい手が昌さんの方へと向ける。


「嫌とは言わさない。」


真っ直ぐに私の目を見てそう言って来る。

ドキドキとかしてときめいちゃう。

これが恋人のフリ?

演技だとわかってるのに昌さんと恋に落ちる感覚を感じる。


「梓…。」


チュッ…

頬にキスをされる。

身体中の力が抜けて、ここが車の中じゃなければ昌さんに今すぐに抱いてと言いたくなる。

彼はただ私の肩を抱き引き寄せて髪を優しく撫で続けてくれた。



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