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イかせ屋…
第7章 告白



借金を済ませ、曽我家を出る時に新しい私は新しい部屋を借りればいいと昌さんが言う。

借金のある女なのに昌さんはずっと優しく私を幸せへと導いてくれる。

昌さんと居られるのは後3週間…。

昌さんに肩を抱かれて警察に向かう。


「お久しぶりです。やっと岡部を捕まえましたよ。」


被害届けを出した時の刑事さんが笑いかけて来る。


「雄君…、岡部は?」

「今は取り調べ中なので、一応、岡部本人かを確認して頂きたいのです。」


刑事さんに連れられて、小さな部屋へと向かった。

扉に付いた小窓のカーテンを刑事さんがズラすと窓の向こう側には椅子に座る雄君の姿が見える。


「彼が岡部 雄二だよね?」


刑事さんの質問に頷く。

髪がボサボサでなんだか小汚くなってる雄君…。

また、刑事さんに連れられて応接室に向かう。


「岡部はあの部屋を荒らしてはいないと主張をするんですよ。」


そりゃ、そうだ。

無実の人間を罪に陥れてる罪悪感に襲われる。


「しかし岡部ってのは、かなりの嘘つきらしいですな。逮捕をした時に一緒にいた女にも事情聴取をしたのですが、3年間、ずっと岡部に騙され続けたとか言うんですわ。」


なぬ!?

3年間!?

私は4年間だぞ!?


「しかも、2歳になる子供までいるとか…。本当に最低な男ですな。」


子供まで作ってる!?

ふざけんな!

一気に怒りが湧く。


「まぁ、面会にも借金取りばかりが来てるみたいですから杉田さんもあんな男とは2度と関わらんのが一番ですよ。」


刑事さんが笑うから私も笑顔で


「本当に嘘つきで最低な人でしたから、今は逮捕をされてホッとしてます。」


と話を合わせてた。



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