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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥



美紀様を車に乗せ早乙女邸方向に走り出したが、何となく釈然としない‥
釈然としない理由は何か?
心の隅では分かっている。



(・・・社長と一緒に居た・・・)


車は本社のままで、美紀様自身はあの複合施設、間違いなく誰かと一緒だとは思っていたが、まさか相手が社長だったとは私ですら思ってもいなく‥‥‥



「・・・・・・・」


釈然としない理由‥‥
分かっている、社長と一緒だったという私の嫉妬心‥
私が出来ない事を簡単にする社長、それに苛立ち駐車場であんな言い方になってしまった。



「・・・遠藤さん?」


「・・・何でしょうか?」


「その‥‥コンビニ‥‥」


「ああ、そうでしたね」


とは言ったものの、美紀様のコンビニ弁当は私が不服であり、通り道にある知り合いの和食屋でテイクアウトをお願いしようと思っていたのだが、美紀様は頷いてくれるのだろうか??



「‥‥‥また何か考えているでしょう」


「はあまあ多少は‥‥
仕事上懇意にしている和食料理店でテイクアウトを頼もうかと‥‥」


「向こうの迷惑になるからコンビニで良い、他にも買いたいしコンビニに寄ってくれる方が助かるかな?」


「・・・しかし・・・」


「今のコンビニは美味しいよ?」


「はぁぁ‥‥
コンビニばかりでは栄養バランスが偏ります、今日は美紀様の言う通りにしますが、なるべくでしたらコンビニ食は勘弁して下さい」


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