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流されカノジョ
第1章 入社式から1週間



お湯を張った湯船に2人で浸かる。

「彩ちゃんってもしかしてお嬢様?」

広い湯船に、2DKのオートロックマンションは大学生の一人暮らしにしては贅沢だと、後ろから包むように抱きしめてる渉は尋ねた。

「元々姉と住んでて去年の冬に結婚したから出たんですよ」

そう答えた彩のお腹に交差してた手を上にあげて胸を突いたりちょっかいをかける。

彼氏でも何でもないこれから同じ会社の先輩と情事を終えたのに彩は自分に嫌悪感もなく、まるで前から付き合ってたかと思わせる程渉に身体を預けていた。

「なんか、居心地がいいね。彩ちゃんのオーラかな…」

ふにふにと感触を楽しみながらうなじにキスをして再び勃ち上がったそれをお尻に擦らせた。

「石山さんとするエッチ気持ちいいです」

くるりと振り向いて彩はそっとキスをした。

「あーもう可愛い!」

そのまま浴槽の縁に手をついて立ったまま後ろから突き上げられ本日4回目の絶頂と2回目の射精を迎えた2人は同じベッドで寝た。

次の日の朝は先に家を出た渉を見送って、彩は新入社員研修へ向かった。





入社式から1週間程経ち、渉が出張先で出会った取引先の受付嬢に告白されるまで彩は流されていた。





(好きだ、とか付き合ってくれとか、そんなんじゃなくて酔ってていい雰囲気でエッチが上手だから良いよねって思っちゃった。)


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