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第6章 雨粒ちゃん

買い物の話、食器の話の辺りから、篠宮さんの様子が変だった。

何となく落ち着かずソワソワしているように思えた。だからか、私も意識してしまい、検診の間、篠宮さんの近さに恥ずかしくなって顔が赤くなっているのを自覚した。

検診後、よい傾向だと説明した後、そそくさと買い物に出てしまった篠宮さん。
何か気に触ることでもあっただろうか。

人の部屋で留守番するのは落ち着かず、ソファーの上で膝を抱えるようにして、タオルケットにくるまっていた。