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第7章 退院

雲から離れ、もう空を見上げるのも難しくなり、山の頂上よりも下に来る。

私は早く雲に帰りたいから、川か海に行きたいと思っていた。

でも、実際に木や花などを見ると、色々が目新しくて気移りした。

中でも、傘が気になった。私たちを避ける為にさされた色とりどりの傘。子供たちがさす可愛い傘。
上から見たら、花のように色んな傘が咲いているのだ。

もうすぐ地上、ピンクと水色の傘が並んでｸﾙｸﾙ回っていた。あそこに行こう。
最後の力を振り絞って目指した傘に向かった。