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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん

氷嚢を置いて汗を拭い、木田さんが寝付くまで見届けた。


「篠宮さん、おはようございます。」

「あ、おはようございます。調子良くなったんですね。」

「はい。」

やはり寝不足がたたったのか、木田さんに起こされるまで寝てしまっていた。

「検温して良ければ点滴を外しましょうか。」

「はい、是非。」

無理させてはいないが、やはり良くなっている実感があった方が免疫力は高まる。

熱も7度以下なので約束通り点滴針を抜く。

身軽になった木田さんはとても嬉しそうに笑う。
この笑顔をずっと見ていたい。
患者としてでなく、一人の女性として木田さんを見ていた。


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