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アゲマン!
第12章 最後の謎の答え…
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ここ1週間、ほぼ毎日のように沙那が龍平に質問をし続けている最後の謎の答えだ。
沙那はそれを聞くためにわざわざこのアメリカまで来たのだ。
その答えが得られないのなら、このままアメリカに居る意味が沙那にはないと思う。
「だからっ…。」
龍平の息が詰まる。
沙那はふんっと龍平から顔を背ける。
何の為に龍平は依頼外である父親の事まで沙那の為に調べたのか?
何の為に龍平は沙那にアメリカに来いと言ったのか?
龍平は何の為に沙那を欲しいと言ったのか?
その答えを龍平が答えないつもりならば、そろそろ沙那は次の自分探しの旅に出ると龍平を脅している。
龍平の指先が沙那の顔に触れる。
沙那を確認するようにゆっくりと龍平がキスをする。
額…、眉間…、頬…。
そして最後が沙那の耳に…。
チュッとリップ音がした。
緊張をした掠れた声がする。
「お前を愛してるからだ…。」
やっと、最後の答えが聞けたと沙那がニンマリとほくそ笑む。
龍平の方は耳まで真っ赤な顔をしている。
「聞こえなーい…。」
「てめぇっ!絶対に2度と言わねぇ!」
「えーっ?聞こえなかったんだから仕方がないじゃん?」
黙れと龍平が沙那にキスをする。
この先も沙那は気丈なまま龍平には可愛げのない女を続ける事になるだろう。
それでも龍平となら沙那が唯一普通の女で居られる相手だと沙那は龍平に身を委ねる。
「お望みは?」
「お前が欲しくて堪らない…。」
fine….
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