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アゲマン!
第9章 寂しい謎



ギリギリでも今まで通りの生活をリンが保証をしてくれる。

こんな状況だというのに…。


「私もリンさんのカルボナーラを食べたーい!」


週末は無邪気に美春が押し掛けて来てリンに甘える。


「美春!迷惑とかかけちゃダメだって…!」


沙那だけがアタフタとしてしまう。


「えっ!?リンさん…、迷惑?」

「いいえ、料理くらいなら構わないわよ?」


リンがクスクスと笑う。

ターゲットとの不用意な接近…。

その事が沙那には気になってしまう。

案の定、リンは夕食のカルボナーラを作ると沙那の母親の部屋へと向かう。


「えーっ!?リンさんも一緒に食べようよ?」


無邪気に言う美春に


「ごめんなさい、仕事があるの…。」


冷静にリンが言う。

あくまでも、ボディーガード…。

不用意な接近とは、ターゲットと親しくなり過ぎてボディーガードとしての仕事や判断が疎かになる可能性を意味しているのだと沙那はリンから教わった。

だから…、リンは口数が少ない。

それは、龍平も同じ事だ。

龍平の事を知りたくば、龍平との契約を終わらせるという意味なんだとリンが遠回しに沙那に言う。

今は、まだ龍平とは契約を続けなければ沙那は自分の身を守る事すら出来ない。

クリスマス…。

その時に龍平と話し合いってから、この先を決めたいと沙那は考える。


「ほら!美春、さっさとご飯を食べてお風呂を済ませないと借りて来たブルーレイの映画を見る時間が無くなっちゃう。」

「わかってまーす!」


今夜は美春と映画鑑賞と決めている。

その為に、コンビニで山ほどのスナック菓子とジュースを買い込んでいる。

その週末は沙那は美春と2人で過ごす。

来週の週末には龍平が来る。

沙那は全く頭に入って来ない映画を美春と眠くなるまで観続けるという夜を過ごした。




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