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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第1章 ヒイラギと姫君
「…強情、な」
「っ…あ…あ!」
姫は、内側のある特別な一点を、サクナによって中からぐっと押されました。

「あ!あっ、あ、あ」
そこは、サクナに「お前のイイ場所」と言われている辺りでしたが、姫にとっては良い場所などではありませんでした。そこを刺激されるといつも、頭がおかしくなりそうになって、自分の体が自分のものでは無くなってしまうくらい、震えたり声が出たり涙が出たりするのです。
今も、一度口を開いてしまったら、堪えることなど全く出来ず突かれる度に声が零れるだけでした。

「そこ、や、やっ、やあ、あ」
口からは声が、目からは涙が溢れるだけで、自分の意志では止められません。
先程膨れ上がったものがまた蜷局を巻いた蛇のようにぐるぐると渦を巻いて、姫の背中を駆け上がりました。

「…こら、溜めんな、吐け」
「ぅうんっ!んっ!ん」
促されて首を振りますが、息が苦しくなって涙が出てきます。

(これは、わたしの)

「…たし…、の」
はあはあ息を吐きながら苦しくてうっすらと目を開けると、頬の涙を拭われました。

(だれも、さわらないで)

「…だ、れっ、も」
姫の目には、自分の内側を何度もこじ開け続けている男が、自分の髪に指を絡めて苦しげに自分を見つめているのが、涙で滲んで見えました。

(わたしの男)

「…ゃ…っ…」

手を伸ばすと痛いくらいにぎゅっと握られ、スグリ姫は空いている方の手で、腰の辺りにしがみつきました。

(だれもさわらないで、これはわたしの男)

「…っあぁああん!あ、        !」

渦巻いて膨れ上がった何かが言葉になって弾けると同時に、突然崖から突き落とされるように、姫の意識は真っ暗になりました。
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