この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第13章 柊屋敷の嫁御様
ビスカスは、クロウの手配で屋敷の客室に運ばれました。その手伝いには、ヴァイオレットが入りました。
ヴァイオレットは正式な医療者ではありませんでしたが、簡単な医術の心得がありました。そのことは今後姫を迎えるにあたっての、採用の決め手の一つでもあったのです。

クロウがヴァイオレットを呼びに行った時バンシルも近くに居たので、バンシルもヴァイオレットに同行しました。バンシルはビスカスの直接の世話ではなく、ビスカスが休む部屋と、領主一家に説明をする為の部屋の用意を致しました。

一方、ローゼルと姫は、デイジーの手を借りながら、髪や化粧を整え直しました。
ローゼルは、姫に借りた薄衣を身に付けました。泣いてからしばらく時間が経った事と一旦化粧を落とした事で、腫れは大分落ち着きました。宴席の初めの時と比べると顔色は優れませんでしたが、今だけ見れば特に不審に思わない程度には、見た目は回復しておりました。
スグリ姫は、ドレスを都風の物に着替え、デイジーに髪の短くなった部分が分からぬ様に結い直して貰い、ローゼルと共に宴席に戻りました。そして、先程ご一緒していた奥様方としばらく歓談した後、サクナと共に挨拶をして、招待客を送り出しました。
宴席は表面上は恙無くお開き向かえ、領主一家以外の招待客は、祝福を口々に告げながら、それぞれ帰って行きました。


余談ですが、この時姫がドレスを着替えた事はご婦人方の間で話題となり、この後この地では婚約のお披露目や婚礼の宴席で、女性がドレスを複数着替える事が流行します。
ビスカスの怪我と姫の思い付きは、この地の仕立て屋に、思わぬ利益をもたらしたのでした。

/235ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ