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愛の調教バトル
第2章 初調教前夜・少女
 思いがけなく年齢認証繰上げパスで奴隷にしていただけることになって嬉しいけれど、

「ヤッター!バンザーイ」なんて手放しで喜ぶことなど、到底できはしない。

 
 薄々感じてきたけれど、どうやらご主人様は、私を奴隷にすることにあまり乗り気でなさそうに思える。

 どうして?

 私がまだ高校生で、18歳未満だから?

 ううん、そんなことはなさそう。だってそれなら、年齢認証繰上げパスなんてあり得ないもの!

 それにどうして急に、一転して奴隷にいていただけることになったのだろう?

 う-ん・・・。

 あっ、そうか。私が毎夜のようにしているオナニーでSMの真似事をしていてそのとき思いついた、SMではSもMも互いに無防備に相手に委ねるという信頼関係で成り立っているとい思ったのだけれどその理解が、ご主人様様には初心者のとても未熟で浅はかな思い付きと、思われたのかもしれない。

 うん、きっとそうだ。

 そんな甘っちょろい考えでは到底奴隷としてお仕えできないことを悟らせるために、年齢制限を繰り上げてまでも本物の厳しい調教を体験させれば、とても耐えきれない無理と私が諦めるであろうことを見越して、「調教はSとMとの真剣勝負の場だ。だから、どちらかが無理と感じることがあれば、その時点で即主と奴隷の関係は関係は解消だ」という、挑戦状ともとれるような、キツイお言葉をお付け加えになったのだ。

 これは大変なことになってしまった。

 ご主人様のご調教は私にはとても想像がつかないほど、厳しいものであるにちがいない。

 果たして私はそれに、耐え抜くことができるだろうか?

 言い知れぬほどの不安が、ずっしりと重く心に圧し掛かってくる。

 

 しかし、今さらお願いを取り下げることなんて、とてもできない。

 そんなことをしたらあまりにも、ご主人様に申し訳なさすぎる。

 だとすれば私にできることは、どんなに苛酷なご調教であろうと必死で耐え抜き、たとえ生命の危険を感じたしても、「もう無理」はもちろん「お許しください」でも「ご勘弁ください」でも何でも、ギブアップを意味する言葉は一言さえももらさないようにすることだけだ。

 そしてそれを貫き通すことこそが、私のご主人様への愛の証になのだ。

 そう固く決心して、私は明日のご調教に臨むことにした。
 
 
 
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