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本の夢…
第3章 秘密の恋



しばらく、先生に抱っこされたまま先生にしがみついていた。


「夢…?怖かった?」


ふるふると横に首を振る。


「凄く…、気持ちよくて…、幸せな気分になったの。」


素直に先生に気持ちを伝える。


「良かった。夢が気持ちいいのが秘密の恋では一番大切な事だから…。」

「気持ちいいのが大切な事…?」

「そうだよ?本の真似だけをして気持ちよくないのに自分を傷つけたりするのは夢の為にならない。」

「私の為に?」

「3年生の男の子に簡単にキスをされて大事なところを触らせてたでしょ?」


先生がちょっと怒ったみたいにしかめっ面をした。


「ごめんなさい…。」

「もう、あんな男の子に触らせたり付き合ったりしちゃいけないよ。」

「うん…、もうしない。」


だって、先輩のやり方はヒリヒリとして痛いだけだったもん。

先生とはふわふわとしてドキドキとして、本の中と同じで凄く気持ち良かった。

もっと先生にして欲しいと思った。


「そんな顔をしてもダメ…。今日はもうおしまい。」

「えーっ!?」

「もう5時です。学校の規則は守りなさい。」

「なら、明日も来てもいい?」

「図書館は勉強をする為の場所です。夢が勉強をしたいなら毎日来なさい。」


先生と毎日会える。

凄く嬉しくて幸せな気分になった。


「夢…。」


呼ばれたから顔を上げた。

先生の唇が私の唇に重なり、貪るように先生がキスを繰り返した。


「夢は本当に可愛くて全部欲しくなる。」


何度も先生がキスをしてくれる。

夢は先生のものだよ。

夢の全部を先生にあげる。

夢は要らない子だから…。

欲しいって言ってくれる先生のものになる。

そんな決心を先生の為にした。



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