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本の夢…
第8章 大人への1歩



「夢…、あぁ…、もう…。」


ギュッと先生が私を抱きしめる。

呻きながら身震いをする。

そんな先生が愛おしくて私も先生を抱きしめる。


「愛してる。」


深い先生の言葉…。


「先生だけを愛してる。」


もう…、レッスンの恋はおしまい…。

スルリと先生が私の中から抜けちゃった。


「もっと…、夢と繋がっていたかった。」


先生が私の額にキスをする。

白っぽくなったコンドームに血が滲んでいる。


「本当は凄く痛かったんだろ?」


先生が顔をしかめる。


「ううん…、もう愛がわかったから痛くなかったよ。」


私の答えに先生が素敵な笑顔を見せてくれる。

その笑顔で先生との恋愛の勉強でも私は優秀な生徒として100点の答えが出来たのだと思った。

ずっと裸のまま先生と抱き合った。

これ以上は私が痛いだけだからと、ただ優しく先生が私を抱きしめてくれるだけの時間…。

身体を求め合うだけじゃない愛情も先生から学んだ。

愛の次は思いやり…。

全てを先生から学んだ。

股間が少しヒリヒリとしたけれど、それは嫌なヒリヒリや怖いヒリヒリじゃない。

先生の腕の中で自分が少女から女になった実感を噛み締めた。

新しいパンティを先生がまた買ってくれる。

シャワーを浴びてモーテルを出るともう日が暮れている。

約束通りに先生が素敵なレストランに連れて行ってくれた。

初めてのコース料理…。

もう子供じゃないから…。


「18歳になった感想は?」


先生の質問。


「ケジメを付けて、自分の目標にしっかりと向かいます。」


身体だけ大人になっても意味がない事が理解を出来る大人になっていた。


「いつでも応援をしているよ。」

「絶対に頑張るから…。」


新しい約束を先生とした。

先生と恋をしながら大学受験にはしっかりと集中をする。

私が独立出来る女にならなければ、先生にはただの迷惑な子供にしかならないと立場を充分に理解をした。



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